警官西×マフィアロマパラレルです。
元ネタはBL漫画?か、小説みたいなんですが、読んでないので
どんな内容なのかは知らないけど、あらすじ聞いて面白かったので、
西ロマで妄想して楽しんでました。(笑)
Yさんに凄く素敵なイラストを頂いたので、花景もSS書いてみました。
(Yさん、よかったら貰ってやってね!)
・警官西×マフィアロマパラレル
・↑といいつつ、あまり関係ない(いつものこと)
・デレしかないロマ
・なんか、とてもラブコメ
・凄く残念な駄文(いつものこと)
いろいろツッコミどころ満載なSSです。
大丈夫だ、問題ない。
という勇者様のみ続きからどうぞ~。
「…え?何盗られたって?」
「だーかーらっ!…下着…!ってさっきから言ってんだろーが!
てめーの耳は飾りかよ!何回言わせんだ!!」
小さな公園前の交番にやってきた、黒いスーツにサングラスをかけた
チンピラみたいな青年は苛立ちを隠そうともせずに、そう吐き捨てた。
話を聞いているどうも冗談でもないらしく、
その時はこんな青年の下着を盗ろうなんて、物好きなヤツもいるんだなぁ…と
ある意味関心したものだが。
犯人を捕まえて、盗られたものを取り返すと、犯人を口汚く罵った後。
「…ありがと、な」
なんて、サングラスを外して少し照れたように笑った。
なんとまぁ、驚くほど綺麗に整った顔をした青年の笑顔に、
うっかり、ドキリとしてしまったのだ。
――――――そんな経緯があって早半年。
犯人も捕まえてお役御免となり、もう会えないのかとほんの少しの寂しさを感じたものだが、
その彼は今も、あの時と同じように交番の小さな丸椅子に腰掛けていた。
黒いスーツにサングラス、マフィアみたいな格好をした青年は、ロヴィーノ・ヴァルガス。
…実はマフィア“みたい”ではなく、ヴァルガスファミリーのボスの孫
なんていう、マフィアもマフィア、しかも次期ボスだというのだから驚きである。
その彼が、何故かあれから度々俺のところにやってくるようになっていた。
…懐かれてしまった、というのだろうか、これは。
とってもまずいんじゃないかな、と思いつつ…今日も目の前にいる彼は
小さな包みを寄越してきた。
「これ、今日のやつ」
「あぁ、有難う…いっつも何や悪いなぁ」
「別に」
ポポポと頬を染めながら、ぷいと逸らされた視線。
その横顔に、小さく笑う。
(かわえぇなぁ…)
受け取った包みの中身はお弁当。
彼の手作りらしいそれは、店に出してもいいほどに美味しくて
悪いなぁなんていいつつ、実はいつも楽しみにしているのだ。
お礼に実家で育てているトマトをあげる。物々交換だ。
しかし、最初は「あのときの礼」であったかもしれないが、
困っている人を助けるのは、警官である俺の仕事なわけで…
こんなに毎日美味しいお弁当を貰い続けるのは、何だか心苦しい。
彼が毎日と言っていいほど来てくれるのは嬉しいから
言うのを躊躇っていたが、流石に少し辛くなってきた。
「なぁ、聞いても、えぇ?」
「何だよ」
「…ロヴィーノは…何で毎日お弁当作ってきてくれるんかなぁって…」
だって、何か勘違いしてしまいそうで。
もしかして、好かれているのかもしれないなんて。そんな。
――――――あるわけないのに。
「あの時のお礼やったら、もう十分やし…無理せんでも、」
「――――――迷惑、か?」
ロヴィーノの表情が、くしゃりと歪む。
――――――しまった。
(そんな顔をさせたいわけじゃないのに…)
ロヴィーノは、ガタッと椅子から立ち上がって背を向けた。
「――――――悪かったな、もう…来ない」
「ちゃうよ!ロヴィーノ、待って!」
慌てて自分も立ち上がってロヴィーノの手を掴んだ。
掴んだ手首は思いのほかに細かった。
「迷惑、とかとちゃうくて!……ロヴィーノが来てくれるの、嬉しいで。
でも、何か…その…こう毎日こんな美味しいお弁当作ってきてくれたりしたら…
――――――勘違い、しそうになるやん。」
もしかしたら、ロヴィーノは俺のこと好きかもしれへん。
なんて。
「…って、そんなわけないやんな!アホみたいやからさっきのは忘れて…――――――」
(あれ?)
俯いたロヴィーノの顔が、耳まで真っ赤で。
まるで、熟したトマトのようだった。
(あれれ?)
「…鈍感野郎」
ぼそっと呟いたロヴィーノはじと、と睨んできた。
「この俺が、好きでもないヤツ(しかも野郎)に!弁当作ってくるわけねーだろ!」
馬鹿、鈍感、ハゲ!と罵るロヴィーノを見て、
もしかしたら、勘違いしたままでいいのかもしれない…――――――。
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ロマーノさんの下着を盗んだ犯人は、俺だ。キリッ←
下着ドロに合うマフィアっ子っていう設定が面白かったので。(笑)
