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本日今回分の通販の発送を完了しました。
諸事情で大変遅くなってしまって申し訳ございませんでした。









体調崩したり、GWに向けて仕事に追われています…。
5月に新刊出すのは多分無理そうなので、
歌姫の新しい無料配布本でも作ってもって行こうかと。
その一部を続きに置いておきますねー。
なお、この話は「歌姫」未読の方には???となること請け合いなので、
未読の方は本編読んでからお楽しみください。

仏兄と西ロマの話です。
多分「唄わない歌姫」と「俺だけの歌姫」の間くらいの小話。

+ + + + + + + + + +

先日、友人が結婚した。
友人…―――アントーニョは恋愛ごとは「面倒くさい」と言って
長い間恋人らしい恋人もおらず、見かねた俺が結婚相手にどうか、と
持ってきた妹分との縁談も気乗りしないで放置してきた。
そんなアントーニョが、本気になって身分を捨ててでもモノにしたのが…
今現在、アントーニョの後ろから睨んでいる子猫のような…
ローデリヒの秘蔵っ子(元)歌姫であるロヴィーノだ。

「そんな警戒しなくても、何もしないって」
「お前の『何もしない』は信用できない」
「確かに」

ちょっとー、同意しないでよ、アントーニョ!
文句を言ったが前科があるから、と言われてしまった。
うーん、それを言われると痛い。
それでも一応客人として来ている俺に、失礼じゃないの。
全く、二人とも俺はこれでもお前らより身分は上なんだよ?
まぁいいけどね、もう。

ソファに座って持ってきたケーキを切り分けて、
先程淹れてくれたお茶とともに頂くことにした。
目の前ではお皿に乗せたケーキを早速頬張るロヴィーノと、
それを見ながら甘ったるい笑顔で茶を飲むアントーニョ。
いやぁ、アッツイなぁ。さっすが新婚。

…にしても、アントーニョがこんな笑顔を見せるのを初めて見た気がする。
付き合いが長いからアントーニョの大体の過去(女性関係)は把握しているつもりだが、
誰と一緒でもこんなふうに如何にも『しあわせ』そうなアントーニョを見たことはない。
それだけアントーニョにとって、ロヴィーノは『特別』であるのだろう。

そうして暫く二人を観察していると、ふいにコンコンとドアをノックする音がした。

「失礼しますー。アントーニョ、部下の人が来はっとるんやけど…」
「え?ほんまに?…ちょお、行ってくるわ。すぐ戻るけど…フランシス、
ロヴィーノに変なことせんといてや?」
「はいはい、分かってるよ」

ひらひら手を振って何度も『絶対やからな!』といい置いて、部屋を出て行った。
ドアが閉まったのを見届けて、ちらりとロヴィーノに視線をやる。
アントーニョの出て行ったドアを見つめる、寂しそうな瞳がそこにあった。
思わず口元に笑みが浮かんだ。

まるで主人に置いていかれた猫のようだった。

「…何笑ってやがる、ド変態」
「いんや、別に」

にやにやと笑う俺に、ロヴィーノは更に眉を寄せた。

「そういえば、この状況…前と似てるな」

意味ありげに笑うと、ロヴィーノは、はっとしたように慌てて立ち上がった。
部屋を出ようとするロヴィーノの手首を掴んだ。

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この話の他に出来ればセボちゃんの話も書きたいなー…と思ってます。

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西ロマ早く結婚しろ!が口癖。現在APHにドップリ嵌っています。ロマーノは俺の嫁。
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