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やっと本文書けたー!!
…と、言ってもまだ見返して修正入れたりせんと…なんですが。
ええっと…多分表紙入れて52Pかな。
何でこんな長くなったし…。
個人誌では初じゃないかな?こんなP数多いの。
西ロマは、良く私の初めてをやらかしてくれるなぁ。
それくらい好きなんだろうね…うん、西ロマ好きだ。





最近拍手がたくさん押されているのは、原稿頑張れよ。落とすなよ。
と、渇を入れてくださっているんでしょうか…。
何はともあれ、有難うございます。励みになります!引き続き頑張ります!
続きにまたサンプルをば。


悪友の例の会話を聞いた後の西ロマ。


+ + + + + + + + + +



ロヴィーノの部屋は階段を上って左の奥の部屋だ。
ドアの前に立って、数回ノックしてみる。
「ロヴィーノ、俺やけど。」
中で身じろぐような気配がしたから、居るには居るのだろう。
再度ノックして、声をかけてみるが、相変わらず返事はない。
「ロヴィーノ…入るで。」
ガチャリとドアを開けると、カーテンも閉めて薄暗い部屋の中、
ベッドの上の盛り上がった布団の中からくぐもった声がした。
「勝手に入ってくんじゃねーよ!」
涙声は、覇気がなく、時折鼻を啜る音が聞こえてくる。
パタンと静かにドアを閉めると、ベッドに近づいていって、
その布団の上から背中だろうと思われるところをゆっくりと撫でた。
「どないしたん、ロヴィー…何かあったんか…?」
優しく問いかけると、撫でる手から逃れるように布団の塊が動く。
「ロヴィー?」
「何かって…てめーが…っ!」
「うん?俺?何かやってもうたん…?」
担任に何かされた、とかではないのか。
それなら良かった、と内心胸を撫で下ろしつつ、しかし自分が原因であるならば
一体何をやってしまったというのか。
心当たりがまったくないが、もしかしたら無意識に傷つくようなことを言ってしまったのだろうか。
「俺、何かやってもうた…?なぁ、ロヴィー…。」
たまにこういうことはある。
ロヴィーノが何で怒っているのか、泣いているのか、分からない時。
ロヴィーノはどうしたって聞いても、なかなか答えてはくれないし、
だから自分も良く分からないまま謝る。
謝り続けると、ロヴィーノはそのうち諦めて、もういいって言う。
言いわけないだろうに、仕方がないな、と自分の中で勝手に折り合いをつけて片付けようとする。
駄目だな、と思いつつも結局最後にはロヴィーノが許すから。それに、甘えてしまっているんだ。
しかし、今回はしっかり理由を聞こうと思った。
「ロヴィーノ、俺が何かしたんやったら言うて。ちゃんと聞くから…なぁ。」
「…っさい。…五月蝿い!もう俺のことなんか放っておけよ!」
「いやや。そんなんできひん。」
「俺なんかに構ってる暇があるんだったら、
さっさと家に帰って勉強でもしてろよ、この脳みそトマト頭が!」
「ロヴィーノが気になって勉強どころやないもん。
なぁ、そんな布団被っとかんと、顔見せたって。」
そう言ってみるが、ロヴィーノは頑として出てきてくれない。
しかし、俺としても引くつもりはなかった。こうなると、もう持久戦だ。
ベッドの端に腰をかけて、出来るだけ優しく声をかけながら、
ロヴィーノが根負けするのを待つしかない。
薄暗い部屋の中、ロヴィーノの啜り泣く声に胸が痛くなる。
何とか早くその涙の原因を拭ってやりたいが、ロヴィーノは何も言わない。
ロヴィーノは自分の気持ちを言葉にするのが非常に苦手であるし、
分かっていても段々と焦れてイラついてしまう。
元々気が長い方ではないから、反応のないロヴィーノに声をかけるのをやめて、
溜息ついてしまった。

…しまった、と思った時には遅かった。
ロヴィーノの手が枕を掴んで、それを投げつけられた。
流石に痛くはなかったが、ロヴィーノを一層傷つけてしまったのは明白だった。

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自己紹介:
西ロマ早く結婚しろ!が口癖。現在APHにドップリ嵌っています。ロマーノは俺の嫁。
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