いつか書きたいなーと思っていた修学旅行編なんですが、
とても書けそうにないので一番書きたいなーと思っていたところだけ書いてみました。
・走り書き(リハビリ中)
・ベタすぎるネタ
ガッカリ残念ないつもの駄文です。
大丈夫な方のみ続きからどうぞー。
「うぉらってめーら!騒いでないでさっさと寝ろ!!」
消灯時間を過ぎてもわいわいと騒がしい部屋のドアを蹴り開けてその部屋の中に踏み込んだ。
奇しくもその部屋は自分のクラスの問題児どもに宛がわれた部屋だった。
ムッツリとした表情で腰に手を当てたロヴィーノは部屋を見渡した。
突然の先生乱入に一瞬静まり返ったのだが、アントーニョは入ってきたのが
ロヴィーノだと分かるとぱぁっと表情を輝かせ、枕を片手で無造作にギルベルトに投げると
心底嬉しいと言わんばかりに両手を広げてロヴィーノを歓迎した。
「わーいっロヴィーノ先生や!なになに?先生も一緒に枕投げする?なぁ、する??」
「しねーよ!てか、近い!離れろ!そんでとっとと寝やがれこのやろー!!」
「あ、丁度いいじゃん。チーム戦にしようよ」
「お、じゃあじゃんけんでチーム分けを…――――――」
「じゃ、トーニョはロヴィーノせんせと、俺はしょうがないからギルで我慢しとくか」
「せやな!ほな先生頑張ろな!フランシスもギルベルトも俺が蹴散らしたるで!」
「おいコラてめーら!俺の話を聞け!!つーか、俺を巻き込むんじゃねー!!」
公平にじゃんけんをしようというギルベルトの提案は綺麗にスルーされて
フランシスとアントーニョが勝手に話を進めていき、
何故だか巻き込まれるロヴィーノ先生。大体いつもどおりである。
何故こうなった。ロヴィーノはまたもや頭を抱えたくなった。
あれよあれよと言う間に修学旅行の醍醐味らしい枕投げに参加させられてしまっている。
騒がないで早く寝ろと言いにきたというのに、
今ではすっかりアントーニョらのペースに巻き込まれている始末。
まさにミイラ取りがミイラ状態。
「くらえ!ハイジャンプ魔球!!」
「何それ、バンババン?」
「侍ジャ○アンツとかネタが古すぎだぞコノヤロー」
「何が魔球やねん、めっちゃショボイわ!あと先生狙うんやめぇ!」
ギルベルトがロヴィーノに向けて枕を投げ、それをアントーニョが叩き落す。
先生は俺が守ったるからな!などと爽やかに笑うアントーニョに、
はいはい、ありがとよ。と投げやりなロヴィーノは心底帰りたくなった。
本当に何故こうなった。という自問を繰り返していると、
ドアの外から学年主任の鬼教師の怒声が聞こえてきた。
途端、ヤバイ!と全員が危険を察知して慌てて各々布団に潜り込んだ。
「ロヴィーノ先生こっち!」
「うわっお、おいっ!?」
アントーニョがロヴィーノの腕を掴んで自分の布団に引き込んだ。
狭い布団の中で抱きかかえられ、これでもかと密着する体制になったロヴィーノは慌てた。
(近い、近い!)
思いの外しっかりとした体つきのアントーニョに、妙にドギマギしてしまう。
何故男相手にドキドキせなにゃならんのだ、と思うのに頬が熱を帯びていく。
『お、ぃ』
『しっ、先生黙って』
ぎゅうと更に強く抱き締められる。
籠もった声が妙に色っぽく聞こえて、いやいや何考えてんだ!?
と更に混乱する頭を抱えたくなった。
もう最近の俺、おかしすぎる。
(全部アントーニョのせいだ!ちくしょー!)
ロヴィーノがアントーニョに布団の中に引っ張り込まれてしまったのと
学年主任がドアを開けるのはほぼ同時だった。
「おら、お前ら!消灯時間はとっくに過ぎてるぞ!…って、あれ?」
しんと静まり返って消灯された部屋に首を傾げた学年主任は
暫く3つの布団の塊を見渡して、やれやれと部屋を出て行った。
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二人で布団に潜り込むネタが書きたかった。ベタですが。
ロマは自分では認めたくなくて必死に否定しているのだけど、
親分を意識し始めている、という時期。2年の秋頃くらい?かな。