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親分が休憩時間にお気に入りの場所(船上で一番高いところ)で
海眺めてたら、下のデッキにいる客の中に一人ぼっちで沈んだ表情で
海を眺めている少年がいて、何となく目に留まって
気になって下に降りて声をかける親分(ナンパですね、分かります)
毛逆立てる猫みたいな少年、ロマーノを上手くあしらいながら
悩みでもあるのかなーみたいなゆるーい感じで話を聞きだす親分。
弟の進学祝でおじいちゃんと三人でこの船に乗せてもらったこととか、
その弟はまだ高校生なのにちゃんと将来何になりたいとか
そのための努力をもうしてる。
けれど、自分はなんとなく今の高校に入学して、夢もなにもない。
しっかりとした弟に兄としての焦りを感じている、というロマーノ。
「へーそうなん」(´∇`)
「なぁ、喉乾かへん?親分おごったるからレストラン行こ?」
聞いたくせに何を言うでもなく悩める青少年ロマーノさんを
強引にレストランへ連れて行ってコーヒーとケーキをご馳走する親分。
ロマはなんなんだ、この人…と親分のペースに振り回されつつ、
にっこにこと人の良さそうな爽やか笑顔に騙され絆される。
で、レストランでお腹を満たしたら今度は船内をぶらぶら散歩して最後に
「せや、親分のとっておきの場所行こう!今の時間やとえぇもん見れるで~♪」
「えぇもんってなんだよちくしょー」
またもや強引にロマの手を引いて親分お気に入りの場所で夕陽を眺める。
美しい景色に目を奪われ感嘆の声を上げるロマ。
年相応にはしゃぐ嬉しそうな顔に親分は大満足。
「俺かてロマん時将来なにするかとかなんも考えてへんかったで。
せやから焦ることないんちゃうかな?」
きっとそのうちやりたいこと見つかるよ。
そう言ってぽんぽん頭を撫でて優しい笑みを浮かべる大人な親分に、
ときめきどきゅんなロマ。
それから目的地に着くまでの数日、親分は暇を見つけては
ロマを探して、構い倒して。ロマも親分に構ってもらえるのを嬉しく思っていた。
で、目的地に着いて船を降りる…つまり、お別れの時に
いつもは素直じゃないロマだけど、この時ばかりは
まだこの船に乗っていたいくらい、いい思い出になったよ。
ありがとうって涙ながらに親分に伝えて、それ聞いた親分も
ちょっとだけもらい泣きしながら、ロマの額にキスをして
「またこの船に乗ってな、待っとるから」って言ってお別れ。
そっから数年後。
あれからロマーノは再び乗船することはなく、フラれたかなーって
思っていた船長親分が乗る豪華客船に新しく配属された海員の中に
あの時の少年、ロマーノさんが居るわけです!
「ご指導よろしくお願いします」
ビックリしてる親分にしてやったりなにやり顔のロマ。
古株の親分の部下とかには「あー、あの時の!」って覚えられてるといいなー。
そんで、それくらいには親分の「お気に入り」だったロマーノさんv
成長したロマーノさんとまたあの時と同じように
親分のお気に入りの場所で夕陽を眺めながら
「懐かしいなー」って目を細めるロマ。
親分は美しい横顔にどぎまぎしているといい。
「俺、この景色またお前と見たくて頑張ったんだぞ」
あの時のお前の視点で、見たくて。
「それって…」
夕陽のせいではなく顔をトマトみたいにした二人ににやにやしたい。
黙り込んだ親分に痺れを切らせたロマーノさんが
親分の制服のネクタイ引っ張って唇にキスをして
「お前、恋人いるのか?」
「おっおらんけど…」
「だろうな。お前甲斐性なさそうだし」
「ひどいわぁ」
「だから、俺が恋人になってやる。あ、ありがたく思えよ!」
偉そうにいいながら、顔真っ赤なロマーノさん。
もう子ども扱いするなよ。ってぼそっと言えばいい。
「えぇの?そんなんいうて…別れるいうても離さんよ?」
「上等だコノヤロー」
こうして親分は今度は部下になったロマーノさんを
あの手この手で構い倒して、他の部下とか同僚とか
船内施設の従業員とかから呆れられてるといいと思う。
「あれ?船長は?」
「またいつものとこでロマーノといちゃいちゃしてるよ」
「あー…(またか)」みたいな感じで!(笑)
っていう…こんな海上西ロマンス読みたいです(*´ω`*)
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西ロマ早く結婚しろ!が口癖。現在APHにドップリ嵌っています。ロマーノは俺の嫁。
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