うおおお、間に合わないかと思ったー!!
あとはコピーして製本するだけ…!
でも荷物発送期間に間に合わなさそうだから、既刊だけ先に発送してきました。
新刊は手搬入です。…忘れないように持っていかないと…!
これで当日忘れたら阿呆だよなー…。
インフォメはまた今度で。
先にここにサンプル置いていきます。
*国名表記
*黒分です。
*…だれ?親分だよ!状態。
おk、バッチコイ!な方のみどうぞです。
「久しぶりやんなぁ、ロマーノ。」
ロマーノが後退する度に一歩、一歩、距離を縮めてやる。
ロマーノは頑なに俺と視線を合わせようとしない。
壁に追いやられて、逃げ場のない場所での、せめてもの抵抗のつもりか。
自然と口角が上がる。おもろいやん。
…――――――――久しぶりに、遊ぼうか?
「…やのに、親分のところに挨拶にも来ぃひんなんて、冷たい子分やわぁ。」
「別にもう子分じゃねーしっ!」
「…あ、そう言うの?可愛くない子やわぁ…。」
トンとロマーノの背が壁につく。
同時に俺もロマーノの肩の上辺りの壁に手を付いた。
ロマーノの肩がひくりと震えた。
「…あんなに可愛がってやったって言うのになぁ。忘れてもうたんか?」
耳に囁いてやれば、ロマーノはビクリと身体を震わせて吐息を漏らした。
うっすらと赤く染まる目元に、くつりと喉の奥で笑う。
身体は正直やなぁ、ちゃーんと覚えとるみたいや。
「なぁ、ロマーノ。お前のこの髪先から足の爪先まで、全部…
誰が守ってやったか…分かっとるよなぁ?」
くい、と飛び出た癖毛を摘まみ、いつまでも視線を反らし続ける
ロマーノの顎を掴んで、無理矢理こちらに向かせた。
「ちぎっ!…んっやめろっそこ触…なっ!」
「何で俺のこと避けるんか、教えてくれたらやめるで?」
睨んでくる瞳ににっこりと笑って、くいくいと緩く引っ張る。
ちぎちぎという鳴き声に、喘ぐような艶のある声が混じる。
突き放そうにも、弱点を押さえられては抵抗出来ないのか、
眉を顰めてギリと更に強く睨んでくる。
そないに睨んでも、俺にはあんま効果ないで。
「…避けてなんか、ないっ!」
「嘘言うたらあかん。親分、寂しかってんで~?」
ぱっとくるんから指を離して、ぎゅっと抱きしめる。
久しぶりの感触に安堵しながら、首筋に顔を埋めた。
ロマーノの付けているコロンの香りが鼻を掠めて、目を閉じた。
「会いたかったんやで、ずぅっと…なぁ、ロマ…。」
「…っや、めろっ!」
ドン。ロマーノは渾身の力で俺を突き放した。
吹っ飛ぶことはなかったが、一、二歩後ろに下がった。
はぁ、と肩で息をするロマーノをきょとりと見返した。
泣きそうに歪んだ表情は、一瞬だけ。
直ぐにロマーノは、先程と同じように俺を睨みつけてきた。
「俺は…っイタリア=ロマーノだっ!お前の子分だった“ロマーノ”は、もう、…どこにもいない。」
「は…?」
「だから、親分子分なんてそんな関係はもう終わったんだよ!いい加減分かれよ!」
ピシリと心のどこかに、ヒビの入る音がした。
あぁ、そうか。ロマーノは“あの時”全てを終わらせたつもりだったのだ。
『終わった』のだ、彼の中で俺との何もかもは。
唐突にそう理解した。…いや、させられた。
だから、もう関係ないのだ、と。そう言うつもりか。
「へぇ…そうなん?」
思ったよりも低く響いた声に、ロマーノの瞳に怯えの色が混じる。
それにふと笑みを浮かべて近づき、身構えるロマーノの両腕を掴み壁に押し付け
可愛げのないことを言う唇を塞いでやる。
「っやめ、ろっ!」
顔を反らしてまだ抵抗しようとするので、仕方なく唇を離し、
代わりにくるんを口に含んでそれにねっとりと舌を這わせてやる。
「ちぎっ!やっそこ… は、ぁ!」
鳴いて頬を染め、息を荒くする様に、ここが弱いのは本当に変わらないと
口の端を上げて笑い、口内でそれを散々弄ってからそこから唇を離す。
その頃にはもうロマーノは瞳を蕩かせて息をするのもやっとな状態。
「な、にしやがる…っちくしょ…!」
「何って、お仕置きや。」
「は…何言って…。」
「聞き分けのない子分には、よう言って聞かせなあかんやろ?」
俺には何も話さずに、勝手にそんなふうに終わらせるなど、誰が許した?
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親分…むしろ、全盛期が蘇ってません?
そんな…カンジです…。
本当に今回の本は黒分です。あんまり救いもないかんじ。
なので、西ロマは甘いのじゃないとだめー!って方にはオススメできない。
いや、勧められるほどのものでもありませんが。(笑)
本文の親分はこれ以上に黒いです。
黒分に攻められて泣きじゃくるロマに
「あぁ、そんなに泣いて…そんな気持ち良かった?^^」とか。
「ロマーノの宗主国は、誰やったかな?^^」とか言ってみたり。さらに。
「…ロマ、『ス ペ イ ン 様』…やろ?^^」とか、言います。
…あ、凄い速さで引かれた気がする…。
すすすすすみませ…でも、こんな黒分が凄く…見たい…。ゴクリ。←