サンプルっていうか、ここまで書いたんだから
ちゃんと擬人化に間に合わせろよっていう自分のケツ叩き(笑)
・詐欺師親分×カフェ店員ロマのパラレル
・でも国名で書いちゃった!テヘペロ
・親分がわりと黒分でゲスい
ちゃんと擬人化に間に合わせろよっていう自分のケツ叩き(笑)
・詐欺師親分×カフェ店員ロマのパラレル
・でも国名で書いちゃった!テヘペロ
・親分がわりと黒分でゲスい
+ + + + + + + + + +
ロマーノは紙袋を調理台の上に置くとスペインからオレンジを受け取った。
「カウンターの方回れ」
「う、うん」
何かおかしな展開になっている。すぐに逃げ出さなかった事を少し後悔した。
しかし…ロマーノは何を考えているのだろう。
憎んでるはずの男をまるで長いこと会っていなかった友人と再会したような
風体で店に入れるなんて。
(もしかして罠かなんか…?)
油断したところで後ろからグサリとか。もしくは詐欺師として警察に突き出すつもりか。
もしそうなら長居は禁物だ。まぁ仮に襲い掛かられてもロマーノの力など
高が知れているし押さえ込むのは容易だし、
通報される前に何とか言いくるめておけばいいだけだ。
スペインがカウンターの方に回り落ち着きなくちらちらとロマーノを窺っていると
ロマーノはミネラルウォーターに氷と輪切りのレモンを浮かべたグラスを
スペインへと差し出した。
「え?」
「飲め」
戸惑いながらも受け取り、グラスに口をつけた。
ひんやりとした水に爽やかなレモンが香り、優しく喉を潤した。
思えば殆ど飲まず食わずで走り通しだったために水を口にした途端
喉の渇きに気付き一気に全てを飲み干してしまった。
そんなスペインの傍にやってきたロマーノは白いタオルをスペインにばさりとかけた。
「なっ何…?」
「すげー汗かいてる。一体何したらこんなびしょびしょになんだよ?」
かけたタオルで髪の生え際のあたりから頭をわしゃわしゃと撫ぜられた。
その仕草にドキリとしながらいやいやと内心頭を振った。
(どういうつもりやねん、この子…!)
まさか俺が何をしたのか覚えてないわけでもないだろう。
覚えてるから『久しぶり』などと言ったわけで…
でも覚えててこの対応?訳が分からない。
困惑するスペインを他所にロマーノはあぁそうだと呟いて
スペインにタオルを被せたまま言い放った。
「風呂貸してやるから入ってこいよ」
二階は俺の部屋になってるんだと言いながらロマーノは躊躇するスペインを有無を言わさず
二階へと上がらせると階段を登って右手奥の部屋を空けた。そこはバスルームらしかった。
スペインをそこに残して止める間もなくロマーノが部屋を出ると、
スペインはどうしたものかなと立ち尽くした。
確かに汗でぐっしょり濡れた服も気持ち悪いし、シャワーを浴びてさっぱりしたいけれど
ロマーノの意図がよく分からない。
騙された上に金まで取られた相手やで?それこそ会った瞬間に殴るくらいしそうな
ものなのに、ロマーノは殴るどころか怒っている素振りもなく
ただ気安い友人のような扱いをしてくる。
それは敵意を剥き出しにされるよりも恐ろしいと思った。
相手が何を考えているのか全く分からない。
相手の行動が予測出来ないのでどう動けば最善か全く見当すらつけられない。
(…はぁ、ほんまわからん…)
考えても答えなど一向に出るはずもなくとりあえず入れと言われたから
シャワーを浴びて身体をすっきりさせよう。
服を脱ぎ捨てシャワーカーテンを引いて頭から適度な温度の湯を浴びた。
整然と並んだシャンプーなどのバスアメニティは見覚えのあるものばかりだった。
気に入ったメーカーのものをずっと使っていたのだろう。
手に取った石鹸すら付き合っていた頃と同じもので手のひらで泡立てても
やっぱり同じ匂いがした。
「懐かしいなぁ」
思わず零れた言葉に自分で驚いた。
しかしこれも不思議なんよなぁと苦笑を浮かべた。
ロマーノの前にも後にも何人か騙した相手はいたはずなのに、
その誰も朧げにしか覚えてないのに
ロマーノのことは顔も名前も纏う香りですら何故か鮮明に覚えていた。
「…ま、男口説いたんはロマだけやしな」
そのせいだろうと考えているとふいにドアをノックされ扉の開く音がした。
スペインは反射的に身構えた。
「着替え持ってきたから置いとくぞ」
「あ、あぁ…おおきにー」
カーテン越しに会話し、そのままパタリとドアは閉じられ、深々と溜息をついた。
今度こそ何か仕掛けられるのかと思い、焦って損をした。
(いや、まだ油断できへんけど)
外はまだ追っ手が張り込んでいる可能性があるので不用意に外に出るのは自殺行為だ。
(やっぱロマを上手く丸め込んでおくか…)
よく分からないがこうやって世話を焼いてくれているのなら
自分にとっては好都合ではないかと考え、シャワーを止めると
置かれていたバスタオルで身体を拭きながらそういえば着替えと
言っていたが俺とロマーノは背は少し俺のほうが高いとはいえあまり違いはないが、
しかし自分に比べて幾分も細い彼と自分とでは体格が違いすぎるのでサイズ合うのか?
という疑問が浮かんだ。
ロマーノが置いたバスケットの中に置かれていた衣服を手に取り、広げてみる。
少しよれた白いTシャツはどこかで見覚えがあるものだった。
「…え?これ…俺のやん、なぁ…?」
-----------------------------------------
ロマは純粋に親分にまた会えたことを喜んでいるだけだよ!
深い意味なんかないんだ!!
そして親分のものを大事に持ってるロマーノさんとか泣くしかない…うっ(ΠдΠ) ドバ-ッ
「カウンターの方回れ」
「う、うん」
何かおかしな展開になっている。すぐに逃げ出さなかった事を少し後悔した。
しかし…ロマーノは何を考えているのだろう。
憎んでるはずの男をまるで長いこと会っていなかった友人と再会したような
風体で店に入れるなんて。
(もしかして罠かなんか…?)
油断したところで後ろからグサリとか。もしくは詐欺師として警察に突き出すつもりか。
もしそうなら長居は禁物だ。まぁ仮に襲い掛かられてもロマーノの力など
高が知れているし押さえ込むのは容易だし、
通報される前に何とか言いくるめておけばいいだけだ。
スペインがカウンターの方に回り落ち着きなくちらちらとロマーノを窺っていると
ロマーノはミネラルウォーターに氷と輪切りのレモンを浮かべたグラスを
スペインへと差し出した。
「え?」
「飲め」
戸惑いながらも受け取り、グラスに口をつけた。
ひんやりとした水に爽やかなレモンが香り、優しく喉を潤した。
思えば殆ど飲まず食わずで走り通しだったために水を口にした途端
喉の渇きに気付き一気に全てを飲み干してしまった。
そんなスペインの傍にやってきたロマーノは白いタオルをスペインにばさりとかけた。
「なっ何…?」
「すげー汗かいてる。一体何したらこんなびしょびしょになんだよ?」
かけたタオルで髪の生え際のあたりから頭をわしゃわしゃと撫ぜられた。
その仕草にドキリとしながらいやいやと内心頭を振った。
(どういうつもりやねん、この子…!)
まさか俺が何をしたのか覚えてないわけでもないだろう。
覚えてるから『久しぶり』などと言ったわけで…
でも覚えててこの対応?訳が分からない。
困惑するスペインを他所にロマーノはあぁそうだと呟いて
スペインにタオルを被せたまま言い放った。
「風呂貸してやるから入ってこいよ」
二階は俺の部屋になってるんだと言いながらロマーノは躊躇するスペインを有無を言わさず
二階へと上がらせると階段を登って右手奥の部屋を空けた。そこはバスルームらしかった。
スペインをそこに残して止める間もなくロマーノが部屋を出ると、
スペインはどうしたものかなと立ち尽くした。
確かに汗でぐっしょり濡れた服も気持ち悪いし、シャワーを浴びてさっぱりしたいけれど
ロマーノの意図がよく分からない。
騙された上に金まで取られた相手やで?それこそ会った瞬間に殴るくらいしそうな
ものなのに、ロマーノは殴るどころか怒っている素振りもなく
ただ気安い友人のような扱いをしてくる。
それは敵意を剥き出しにされるよりも恐ろしいと思った。
相手が何を考えているのか全く分からない。
相手の行動が予測出来ないのでどう動けば最善か全く見当すらつけられない。
(…はぁ、ほんまわからん…)
考えても答えなど一向に出るはずもなくとりあえず入れと言われたから
シャワーを浴びて身体をすっきりさせよう。
服を脱ぎ捨てシャワーカーテンを引いて頭から適度な温度の湯を浴びた。
整然と並んだシャンプーなどのバスアメニティは見覚えのあるものばかりだった。
気に入ったメーカーのものをずっと使っていたのだろう。
手に取った石鹸すら付き合っていた頃と同じもので手のひらで泡立てても
やっぱり同じ匂いがした。
「懐かしいなぁ」
思わず零れた言葉に自分で驚いた。
しかしこれも不思議なんよなぁと苦笑を浮かべた。
ロマーノの前にも後にも何人か騙した相手はいたはずなのに、
その誰も朧げにしか覚えてないのに
ロマーノのことは顔も名前も纏う香りですら何故か鮮明に覚えていた。
「…ま、男口説いたんはロマだけやしな」
そのせいだろうと考えているとふいにドアをノックされ扉の開く音がした。
スペインは反射的に身構えた。
「着替え持ってきたから置いとくぞ」
「あ、あぁ…おおきにー」
カーテン越しに会話し、そのままパタリとドアは閉じられ、深々と溜息をついた。
今度こそ何か仕掛けられるのかと思い、焦って損をした。
(いや、まだ油断できへんけど)
外はまだ追っ手が張り込んでいる可能性があるので不用意に外に出るのは自殺行為だ。
(やっぱロマを上手く丸め込んでおくか…)
よく分からないがこうやって世話を焼いてくれているのなら
自分にとっては好都合ではないかと考え、シャワーを止めると
置かれていたバスタオルで身体を拭きながらそういえば着替えと
言っていたが俺とロマーノは背は少し俺のほうが高いとはいえあまり違いはないが、
しかし自分に比べて幾分も細い彼と自分とでは体格が違いすぎるのでサイズ合うのか?
という疑問が浮かんだ。
ロマーノが置いたバスケットの中に置かれていた衣服を手に取り、広げてみる。
少しよれた白いTシャツはどこかで見覚えがあるものだった。
「…え?これ…俺のやん、なぁ…?」
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ロマは純粋に親分にまた会えたことを喜んでいるだけだよ!
深い意味なんかないんだ!!
そして親分のものを大事に持ってるロマーノさんとか泣くしかない…うっ(ΠдΠ) ドバ-ッ
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西ロマ早く結婚しろ!が口癖。現在APHにドップリ嵌っています。ロマーノは俺の嫁。
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