ずっと書きたかった歌姫サイドストーリーを友人Yさんが
背を押してくださったので、ざざっとですが書きました!!
仏加は初めて書いたのでキャラが掴めてないかもしれないですが
(おかしな言動があったら指摘してやってください;;;)
念願の仏加を書けたので満足です!自己満足とはこのことですね。
西ロマもロマ受も好きですが、仏加も大好きです。
カナちゃん可愛いよ、カナちゃん…。(*´`
しかしながら、このSSは仏加というよりも仏←加です。
こっから私の妄想ですが、
西ロマと違って仏加はくっつかない。
というか、くっつくのが西ロマ以上にカナディアンタイムなんじゃないかと思ってます。
少なくとも私の書く歌姫サイドの仏加はそんな感じです。
もちろん、読むだけならいちゃいちゃしてるのが好きですが!(…)
甘い仏加が大好きですが、自分で書くとなると…うーん、なんか違う気がするなぁと。
肉体的な繋がりよりも、精神的な繋がりが強かったらいいなーと、いう…か。
それぞれ別の人と一緒にいても頭の隅ではいつも思い合っていて、
だけどそれを態度にも顔にもださない。
会えば握手やハグを交わす程度でもいい。上手く言えませんが、
でもそれでも確かな絆が感じられればそれでいいかなっていう仏加。
そんな仏加はアリですか、ナシですか。
アリだと思ってくださった方はよろしければ続きからどうぞ。
殆ど走り書きでイミフかもしれません。
あと歌姫無配SSの「キミを待つ」で少し書きましたが、
カナちゃんは仏兄ちゃんの従僕で、英の従兄弟設定です。
それから歌姫本編とかでもぼかして書いてますが、
仏兄の妹分はモナコ嬢のつもりです。
セーちゃんだと思っていた方もいるかなーと思いますが、
ぶっちゃけ自分はモナコ嬢の方が好みです。(お前の好みは聞いてない)
重厚な、それでいて繊細な装飾が施された扉の前で僕は目を閉じ深呼吸を一つ。
扉の向こうの人物と話す内容。ほんの少しの迷いが僕を立ち止まらせた。
窓の外は雨。しとしとと静かな雨音にしんと湿っぽい空気がこの屋敷には
とても不似合いだけど、たまにはいいのかもしれない。
そういえば、あの人に二度目の恋におちたあの日もまた、雨が降っていた。
…恋だなんて、また。性懲りもなく。
自覚なんてしなきゃよかったのに。
そうしたらまだ僕は傍にいられたのに。
あぁ、だめだ。またぐるぐると回りだす思考を頭を振って無理矢理終わらせた。
もう決めたことだ。もう僕は迷わないよ。
決意を込めて扉をノックし、『どうぞ』と返事が返ってくると扉に手をかけた。
「今日はもう終わりだよ、この雨だし。もうじめじめしてて気分も萎えちゃう!
お兄さんの自慢のサラサラヘアーがっ!台無し!」
部屋に供えられた全身が映る鏡の前でふわりとした金の髪を弄りながら
フランシスは珍しく眉を寄せている。
いつもと変わりない主人の様子に小さく笑み、『大丈夫です、いつもと変わらず
綺麗な御髪ですよ』と言っておく。
綺麗でかわいいもの好きな僕の今の主はファッション、流行に敏感、
そして社交的で華やかな人だ。
「あの、フランシスさん。少しお話…いいですか?」
「何?悩み相談?いいよいいよー。あ、お茶でも淹れてあげよう。
フィナンシェ食べるか?今日作ったんだよ」
「いいえ、お茶なら僕がやりますよ!…すぐ、済みますから」
フランシスの執務室の応接用のソファに向かい合って座ると、途端に緊張した。
一先ず渇いた喉を潤そうと用意した紅茶に口をつけると、
ほんのりと香るメイプルが心を落ち着かせた。
「話って?」
「はい…、僕 そろそろ…アーサーさんのところに戻ろうと、思います
もう、子供じゃありませんし、あの頃よりは強くなったつもりです。」
「――――――うん、そうだね」
「アーサーさんの手助けがしたいんです。あの頃はだめでしたけど、
今なら、もう…大丈夫だと思うんです」
手助けがしたいなんて、少しおこがましいかもしれない。
それにそんなのは建前で半分は口実だった。
このままこの人の傍にはいられない。
自分の想いが実を結ぶことは決してないだろう。
彼は貴族で、僕は労働者階級の人間だから。
遠くからでいい。
それだけ許されるのなら。
僕はそれで、いいんだ。
「そう、か。マシューがそう決めたなら、俺は何も言わないよ
でも、寂しくなるなぁ…」
「すみません、」
「もう一緒に料理したり、サボったり、女装させたり、マダムの中に独り取り残したり…
マシューで遊べないのが酷く残念だね…」
「やっぱり遊んでたんじゃないですかっ酷い!あとストライキとか言って
サボるのもやめてくださいよっ困るの僕なんですからっ本当にもう!」
この人の従僕になってから振り回され続けた日々を思い出し、
盛大に溜息をついた僕とは対象的にフランシスは楽しそうに笑った。
もう、人の気も知らないで。
「いつ発つ予定?」
「後任の方が見つかったら直ぐにでも、と」
引継ぎが終わったらとアーサーには既に知らせてある。
手紙でアーサーはいつでも帰ってこいと言ってくれている。
「後任、ねぇ」
「勝手ですみませんが、今から募集かけてもらえますか?」
「――――――いや、必要ないよ」
フランシスは立ち上がってマシューの隣に座りなおすと、
その首元の藍色のクラヴァットを指でとんと軽く突いた。
「俺の従僕はマシューだけだから。
代わりを用意するつもりはないよ。
――――――いつでも帰っておいで。待っているから」
「…はい」
きっと、彼は気付いている。
僕の気持ちも、見抜かれている。
だけど、言わない。
突き放すこともなければ、それを指摘することもない。
僕も伝えるつおりもないし、気付いて欲しいわけでもないから。
あえて無視をしてくれるのが、嬉しくもあり、悲しくもあった。
優しいから、僕の居場所を残してくれるというのは有難いけど、
それはとても残酷な優しさだと僕は思う。
彼は知っている。
僕はもう、戻らないことを。
執務室を出ると深々と溜息をついた。
窓の外は相変わらず静かな雨が降り続けている。
これでよかったんだ。
これで。
「…逃げるのか」
ふいにかけられた声に驚いて顔を上げると、フランシスの遠縁にあたる
少女が立っていた。
何のことかと首を傾げ、先程の話を聞かれていたのだろうと推測した。
肩を竦ませると僕は困ったように笑った。
「僕に逃げることを教えてくれたのは、あの人だよ」
そう僕が言うと少女は一つ息をついて僕と変わるように部屋に入って行った。
-----------------------------------------------------------------
続きはまたいつか。
タイトルは「やさしい雨音(あめ)」と読んでくださると嬉しいです。
ちなみに”二度目の恋”というのは
一度目は小さい時に女装してた仏兄にひとめぼれした…という
カナちゃんの黒歴史です。(笑)若い仏兄はとても美人さんですものね!
※以降イメソン語りになります。苦手な人はスルーしてください。
自分的仏加イメージソングは藤田麻衣子さんの「雨音」です。
イメージは仏→加ですが、これ聞きながら書きました。
いい曲なので是非一度聞いてほしいです。
仏兄にとってのカナちゃんは癒し系そのものだといいなという妄想です。
なにも聞かないの優しいねと君がいう
優しいふりしてほんとは聞けないだけなんだ
というのがもう、ほんと仏兄だなぁと感じてしまうのは私だけでしょうか…。
あと最近の自分的西ロマソングは倉木麻衣さんの「恋に恋して」です。
西←ロマですけど…。そして現在のコ○ンのED曲。久しぶりにCD買った。
あと「SUMMER TIME GONE」も割りと西←ロマで妄想できて好きで聞いてます。
全部バーローのOP、ED曲かよwwwwwwwww
しかし最近のアニメはこれしか見てないんだ。残念ながら。
千葉刑事とツインテのあの子のことが気になって夜しか寝れない!!←